今の私の生き方や考え方は、この経験から出来上がりました。

私は元々、人の噂話などにあまり興味もなく、周囲の人たちの人間関係にもそれほど関心がありませんでした。

ですので、誰と誰が仲が悪いなどといった情報を全く知りませんでした。

ある日、同じクラスの女子が私に話しかけてきました。

実は先日こんなことがあり、部活のみんなから無視をされていてとても辛いんだというような話でした。

私は純粋に、その子がかわいそうだなという気持ちを持ちました。

しかし、噂話などに興味のなかった私は、その子の話をきっと全部しっかりとは聞いていなかったのかも知れません。

その子が「誰にも言わないでね」と言った言葉をすっかりと聞き逃していました。

ただ、その子がかわいそうだなという感想を持ちました。それだけでした。

別の日に、他の子と全く違う話をしていた時にふと、そういえばAさん、部活のみんなから無視をされているらしくてかわいそうに思ったよと、悪気は全くなく、その話題に触れてしまいました。

その日から、とんでもない地獄の日々が始まるとは思ってもいませんでした。

Aさんを無視していたグループから、今度は私がターゲットとなりボスのような存在が、私を徹底的に無視するようにクラス全員に呼びかけをし、守らなかった人は、次回のターゲットにされるため、それを恐れ、みんなボスの指示通り私への無視が始まりました。

悪気はなかったものの、他の子にその話をしてしまったのは私であり、「誰にも言わないでね」の言葉も聞き逃し、完全に私の不注意でこのような厄介なことに巻き込まれてしまいました。

結局1年くらいずっと全クラスメイトから無視をされ続けて、大変つらい学生時代を送りましたが、私はいつも心の中に「一生続くわけでなない」を言い続けて耐えました。

そして、余計なことは絶対に人に言わない。他人のことに干渉しない。

触らぬ神に祟りなしを自分の座右の銘とし、その気持ちは今でもずっと持ち続けています。

必要最小限のコミュニケーションに留め、他人とは一定の距離を持って生活をしています。

私の中の悲しい思い出ではありますが、あの時の思いは忘れずに今の生活を送っています。

 

秋の鴨鍋

東京に住んでいた時の事です。九州の田舎から出てきた友人と飲みに出かけることがよくありました。

今のようにネットやSNSもなかったので、兎に角飛び込みでお店に行っていました。ちなみに小料理店や中華料理店が多かったです。

若かったのにそのようなお店に入っていたのには理由があります。田舎から出てきてお金もそんなに持っていなかったし、まだ何も知らない東京でしたのでどんな危険があるかもしれないので、安全な所となるとちゃんとしたお店なら料金が記載してあるので危険性が少なかったわけです。

さすがに東京ということで焼酎はすくなく、ビールやお酒がメインでしたが、料理についてはさすが日本の中心地ということもあり、全国の料理がたくさん食べることができました。

その中でも珍しくおいしかったのが鴨鍋でした。秋の寒くなる事に行くとメニューに上がる鴨鍋は良く食べに行きました。行きつけのお店ではなかったのですが、行くところが無い時の選択肢の一つに上がる小さな居酒屋さんだったのですが、季節ごとの料理を出してくれる所でした。

若かったせいもあり、鴨鍋は食べたことがなく少し大人気ぎみた気持ちもあり食べた逸品でしたが、とにかく美味しいお鍋でした(^^)

鴨というとゴムの様に硬いという感じがしていたのですが、そこまで硬くないでした。お蕎麦屋さんなどで頂いたかも南蛮みたいな感じでもなく、鴨肉もちゃんとしたお肉の存在があるお鍋でした。

お鍋も大げさな陶器のお鍋でなく、少しへこんだアルミのようなお鍋に2人分ずつ入ってくるものでした。お鍋に入っているものも鴨のお肉が数枚とおネギとお豆腐だけです。見た目は質素そのものです。

しかし食してみるとそのお肉のおいしい事。豚では無いし牛でも無い。あっさりした味ですが適度な硬さと厚さのお肉でした。ダシはあっさりした出汁で、表面には油が少し浮いていますが濁りは無く、薄い醤油のような茶色ぎみた色のお汁でした。

友人と話をしながら突いて食べましたが、少し寒くなる頃の10月の末から寒くなる時期だけの限定メニューだったので、少し寒く感じた体にはちょうどいい料理でした(^^♪

中に入っているものは少ない料理ですが、季節や独特の触感を楽しめる料理で私たちの冬が来た時の定番料理でした。ただ寒くなるといつでも食べれる料理ではなく、お店に行ったときにあった時はラッキーなメニューだったので、ひと冬に2から3回くらいしか食べれませんでした。

今となれば懐かしい一品です。